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食の未来と人の未来を考える6本特集
第4回
耕作放棄地の問題は、単に使われていない土地があるということではありません。
そこには、農業の担い手不足、地域資源の停滞、働く場の不足、地域の活力低下といった、さまざまな課題が重なっています。
だからこそ、耕作放棄地をどう生かすかは、地域の未来をどう育てるかという問いでもあります。
沖縄SDGs食糧計画協同組合では、農地を再び地域の循環の中に戻していくことを大切なテーマの一つとして考えています。
耕作放棄地が増えると、生産が止まるだけでなく、地域の中で土地が持つ役割そのものが弱くなっていきます。
人が関わらなくなった農地は、地域の活力やつながりの低下とも無関係ではありません。
農地が使われなくなる背景には、高齢化、担い手不足、収益性の課題、地域人口の減少などがあります。
そしてその結果、地域の中で「活かせるはずの資源」が眠ったままになってしまいます。
それは地域にとって大きな損失です。
農地は、食を支える出発点です。
そこが使われなくなるということは、地域の中で食を育てる力が弱くなるということでもあります。
逆に、農地を再び生かすことができれば、地域の中で食を支える基盤を取り戻すことができます。
どこで、誰が、何を育てるのか。
その積み重ねが、安心して食べられるものを地域で支える仕組みにつながっていきます。
農地を守ることは、食の安心を守ることでもあります。
農地が動き出すと、そこには新しい役割が生まれます。
育てる人、手入れをする人、収穫する人、加工する人、運ぶ人、支える人。
農地の活用は、単に農作業の場を増やすだけではなく、地域の中に多様な関わり方を増やすことにつながります。
それは、働く場づくりであり、人が地域の中で役割を持つ機会を広げることでもあります。
農地活用は、土地を再生するだけではなく、人が関われる地域の土台をつくることにもつながっているのです。
耕作放棄地の活用を考えるときに大切なのは、土地だけを見ることではありません。
作物、人、加工、流通、支援までを一つの流れとして考えることが必要です。
農地が生きることで、作物が育つ。
作物が育つことで、加工や販売の可能性が生まれる。
その流れの中で、雇用や支援の仕組みも動き出す。
こうした循環が地域の中に生まれることで、耕作放棄地の活用は単なる土地再生ではなく、地域再生の取り組みになっていきます。
耕作放棄地の活用は、一人の力だけでは進めにくい課題です。
土地、栽培、流通、地域との調整、支援との連携など、多くの要素が関わるからです。
だからこそ、協同組合という形で取り組む意味があります。
農家、地域、企業、支援団体などが連携しながら進めることで、単独では難しいことも形にしやすくなります。
私たちは、協同の力で地域の資源を生かし直すことを大切にしています。
耕作放棄地の活用は、使われていない土地を再生することにとどまりません。
食の基盤を守り、働く場をつくり、人が地域に関わる機会を広げ、地域資源の循環を取り戻すことにもつながります。
農地を生かすことは、人を生かすことでもある。
私たちはその視点を大切にしています。
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